アレクサンダー・テクニークのレッスンを受講しました。

教室

前から興味があった、アレクサンダー・テクニークのオンライン(Zoom)モニター生をやらせてもらいました。
失礼ながらほとんど知識もないまま、アレクサンダーテクニーク教師である片山先生のレッスンを受けたんですが、レッスンが終わって自分で復習しながら練習していると、、、

あきらかに今までとは違う
なんか一瞬で楽器が上手になったような気がするー!
という驚きの感覚がありました。この感覚ってとっても大切。

骨を意識する

まず初めに「このレッスンでやりたいことは何ですか?」と先生に聞かれました。
日ごろアルトサックスを吹く事が多い私ですが、最近テナーサックスの練習を長時間することがあり、アルトに比べテナーは随分重みのあるせいかやや背中が痛くなる、姿勢に改善の余地があるのかお聞きしたい、とお伝えしました。
私が受けてきた楽器のレッスンでは、アンブシュア(口の形)や呼吸法、身体の使い方についてはたくさん時間を使ってきました。もちろん一つ一つとても大切な事です。
でも、片山先生は、人体の骨の仕組みについて、人骨の図を見ながらのレッスンで、 もう私にとってめちゃくちゃ新鮮だったので 実際に楽器も吹きながら興味津々でお話を聞かせてもらいました。

中学1年生でサックスを吹き始めてから約三十年・・・かれこれさんじゅうねんです・・・・これまでのことを考えたことは一度もなかったですよ。
腕の骨はどこでどう繋がってるかとか、背骨ってどこまであんの?とか、それが楽器を吹く事にどんな影響があるかなんてぜんっぜん知りませんでした。

はじめての、Zoomではじめまして。

顎関節症だった過去。

私自身、大学卒業後、サックスを吹いていると顎に異変を感じ、それまでのように楽器を吹けなくなった時期があったんです。
日々、口や顎に力を入れてマウスピースをくわえるのに加え、私は身長150cmで身体も小さめなので、首にずっしり重みがくるサックスは、相当身体に負担をかけていたのだと思います。
しかもサックスは楽器自体が右側にくるので身体もやや右側に傾きます。
その頃は顎関節症(がくかんせつしょう)と診断を受け、当時岡山に住んでいた私は、よく泣きながら高速バスに乗って、大阪にある管楽器奏者御用達の歯医者さんに週2回、何年も治療に通っていました。
今は痛みもなく、それなりに楽器は吹けています。

自分がサックスを生徒さんに教える際は、できるだけ身体に無理のない姿勢で、まっすぐ構えることを基本にしていますが、身体のつくりは人それぞれだし、初心者の生徒さんに「無理のない姿勢をして」、と言っても何が無理のない姿勢なのか分からないのもしかり。
長く楽しんで楽器を吹きたい、そして生徒さんにもそうなって欲しいので、姿勢については特に気を付けていきたいと思っていました。


心のあり方も姿勢をつくる

片山先生のレッスンでは、心のあり方についても触れておられました。

「自分の奏法もこれまでに必要なことだったはず。 今までの自分の吹き方を否定するのではなく、より良くしていくためのひとつの手段にして欲しい。」
『〇〇しない』など否定的な言葉は、○○する』と肯定的な言い回しに変換する。」

楽器を吹く事にかかわらず、私たちはついつい、「今まで何をやっていたんだ、、、」と過去の自分を否定してしまいがちになります。
でも、たとえ間違った事をしていたとしても、その経験さえもが必要な事。
そして、すべてを受け入れて自分を許していくことが、良い姿勢に繋がってくるということが、精神論とかではなく、物理的に腑に落とすが出来ました。

ちなみに、良い姿勢とはいわゆる「気を付け!」の姿勢ではない事も (これはめちゃくちゃ大事! )、レッスンでは説明いただきました。

が整うとも整う」という考えもあるので、もしかすると、先に良い姿勢をすることで心の状態に変化を起こすこともあるかもしれませんね。
楽器を演奏することがまた楽しくなりそうです。

アレクサンダーテクニーク、資格なんかもあるようでかなり奥が深そうですが、一歩踏み入れるとても良いきっかけになりました。自分でも本を買って読んでみようと思います。

それから、今回初めてオンラインレッスンを自分が受けてみた事でも、いろいろ発見がありました。
が、これはまた次回に~。

片山直樹先生のホームページ https://katasan-tb.com/

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